ココナッツオイル
医学博士のメアリー・ニューポートさんによれば、
認知症を予防・改善する効果が、
ココナッツオイルにあるとのこと。
彼女の旦那様であるスティーブさんが、
若年性アルツハイマーになった事をきっかけに、
メアリーさんは認知症に関する調査と研究を始めます。
スティーブさんの症状は日を追う毎に酷くなり、
意思決定の力や生活能力を失うまでに悪化していました。
メアリーさんは彼を介護しつつ、
最適な治療法を探し続けました。
そんなある日、
彼女は医療食品のプレスリリースで、
アルツハイマー病の進行を抑える可能性が中鎖脂肪酸
「AC-1202」にあるという話を知りました。
ケトン体
アルツハイマー病などの、
神経変性疾患を改善するのに有効なのは、
「ケトン体」を増やす食事だという事が、
記載されていました。
ケトン体はブドウ糖の代わりに、
脳のエネルギー源になるとされています。
低炭水化物の食事と中鎖脂肪酸の摂取で、
ケトン体を大量に増やしアルツハイマー病など、
脳神経系の病気の進行を抑えられる、
という説明がありました。
メアリーさんは早速、
中鎖脂肪酸が含まれているココナッツオイルを、
毎日スティーブさんに大さじ2杯半食べさせました。
するとわずか数日で体の震えが止まり、
表情に生気が戻ったそうです。
60日後の彼は、
たまに言葉を忘れることがあるものの、
思考力が向上してジョークを言ったり、
昔忘れていた人の顔も思い出せるようになりました。
食事療法を始めて1年後、
スティーブさんはすっかり別人になっていたそうです。
アルツハイマー病の治療法
発症前の脳を取り戻した訳ではありません。
しかしアルツハイマー病の進行を、
かなり遅らせる事ができたのは事実です。
これについてメアリーさんは、
次のように話します。
「脳での生理学的変化や機能低下は、アルツハイマー病の症状が現れる10~20年前から始まっています。その為できるだけ早い段階から中鎖脂肪酸の摂取をスタートし、できれば毎日食べ続けることが重要だと考えます」
メアリーさんが2008年に公開した、
アルツハイマー病の治療法について、
まとめたレポートはネットを通して広まりました。
今もなお研究は様々な形で進められていますが、
多くの人々は中鎖脂肪酸を、
食事へ取り入れるようになったそうです。
メアリーさんは書籍も出版しており、
日本語にも訳されています。
この発見が将来的に認知症患者たちと、
その家族の希望となると良いですね。